司法試験H25公法系科目第9問―〔財産権の保障〕

みなさん、こんにちは!

今日は司法試験公法系科目H25の第9問を解説していきます。

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〔第9問〕(配点:2)
財産権の保障に関する次のアからウまでの各記述について,正しいものには○,誤っているものには×を付した場合の組合せを,後記1から8までの中から選びなさい。(解答欄は,[№17])
ア.憲法は,私有財産制と具体的な財産上の権利をともに保障しており,後者には所有権などの物権のほか債権や知的財産権などが含まれる。
イ.財産権の内容は必ず法律によって定めなければならないが,財産権の制約は法律によらずに政令によることも許される。
ウ.財産権が公務員の故意又は過失による違法な行為によって侵害されたとき,被害者は国又は地方公共団体に対し損失補償を請求できる。
1.ア○ イ○ ウ○ 2.ア○ イ○ ウ× 3.ア○ イ× ウ○
4.ア○ イ× ウ× 5.ア× イ○ ウ○ 6.ア× イ○ ウ×
7.ア× イ× ウ○ 8.ア× イ× ウ×

出典

問題『http://www.moj.go.jp/content/000111054.pdf

解答『http://www.moj.go.jp/content/000111535.pdf

アについて

憲法は私有財産と個人の具体的な財産上の権利を保障していますが、後者には債権や著作権など「財産的性格」を有するものが含まれることになります。

よって、解答は◯となります。

イについて

政令や省令というのはその省などの行政が作ったものであって、国会を経て作られる民主的な性格を有する法律とは違います。そのため、政令や省令では財産権に制約を課すことは許されていません。

よって、解答は✖となります

ウについて

 

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