司法試験H20公法系科目第13問【政党】

みなさん、こんにちは!

今日は、司法試験H20公法系科目第13問を解説していきます。  

www.eityan-houritu.site

スポンサードリンク

 

〔第13問〕(配点:2) 次のアからウまでの各記述について,政党に関する最高裁判所の判例の趣旨に照らして,正しいものに○ 誤っているものに×を付した場合の組合せを,後記1から8までの中から選びなさい。(解 答欄は [№31])

ア. 憲法は政党につき明文で規定していないが,政党は国民の政治意思を国政に実現させる最も有効な媒体であり,議会制民主主義は政党を無視してはその円滑な運用を期待することはできない。したがって,政党は議会制民主主義を支える不可欠の要素といえる。

イ. 国民には,政党を結成し,政党に加入し,若しくは政党を脱退する自由が保障されている。他方,政党は,政治上の信条や意見を共通にするものが任意に結成する団体であるから,党員に対して政治的忠誠を要求し,一定の統制を施すことができる。

ウ. 法律上の権利義務関係をめぐる争訟であっても,政党の除名処分の有効性が紛争の前提問題となっている場合には,宗教上の教義や信仰の対象に関する価値判断が前提問題となっている場合と同様,裁判所の審査権は及ばない。

1. ア○ イ○ ウ○ 2. ア○ イ○ ウ×

3. ア○ イ× ウ○ 4. ア○ イ× ウ×

5. ア× イ○ ウ○ 6. ア× イ○ ウ×

7. ア× イ× ウ○ 8. ア× イ× ウ×

出典

問題『司法試験H20公法系科目問題

解答『司法試験H20公法系科目解答

アについて

www.eityan-houritu.site

上記判決で述べられるように、政党があることによって意思を反映しやすく、円滑に事を進めていくために必要不可欠な存在であると言えます。 そのため、解答は1となります。

イについて

www.eityan-houritu.site

上記判決ではイの通りに述べられているため、解答は◯となります。

ウについて

www.eityan-houritu.site

「 政党が党員に対してした処分は、一般市民法秩序と直接の関係を有しない内部的な問題にとどまる限り、裁判所の審判権が及ばない」とされています。

述べられるように、除名処分であっても裁判所の審査権が及ぶ場合があるため、解答は✖となります。 以上、ア=イ=◯・ウ=✖なので解答は2となります。

 

スポンサードリンク