司法試験H26公法系科目第15問―独立行政員会について

みなさん、こんにちは!

今日は、司法試験H26大問15を解説していきます。

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〔第15問〕(配点:2)
独立行政委員会に関する次のアからウまでの各記述について,正しいものには○,誤っているものには×を付した場合の組合せを,後記1から8までの中から選びなさい。(解答欄は,[№29])
ア.独立行政委員会が規則制定という準立法的作用を行うことは,国会を唯一の立法機関と定める憲法第41条に反するものではない。
イ.行政権は内閣に属すると定める憲法第65条により,独立行政委員会の職務全般に対しては,内閣の直接的な指揮監督権が及ぶ。
ウ.独立行政委員会が裁決や審決という準司法的作用を行うことは,たとえ前審であっても,全て司法権は裁判所に属する旨を定める憲法第76条第1項に反し,許されない。
1.ア○ イ○ ウ○ 2.ア○ イ○ ウ× 3.ア○ イ× ウ○
4.ア○ イ× ウ× 5.ア× イ○ ウ○ 6.ア× イ○ ウ×
7.ア× イ× ウ○ 8.ア× イ× ウ×

出典

問題『http://www.moj.go.jp/content/000123124.pdf

解答『http://www.moj.go.jp/content/000123390.pdf

アについて

独立行政委員会は内閣から独立していて、準立法権と準司法権を有するとされています。

そのため準立法的機能や準司法的機能を果たしており、そのほかに行政権を行使できるため行政的な機能も認められています。

以上より、解答は〇となります。

イについて

独立行政委員会に「独立」あるように内閣から独立して活動を行うことができます。そのため、解答は✖となります。

ウについて

アで述べているように、独立行政委員会は行政的機能・準立法的機能・準司法的機能を果たしているため、解答は✖となります。

以上、ア=〇・イ=ウ=×となるため解答は4となります。

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