司法試験過去問解説平成28年憲法短答式試験第8問 準備中

みなさん、こんにちは! 

今日は司法試験H28 憲法第8問を解説していきます。

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〔第8問〕(配点:3)

生存権に関する次の見解に対する論評としてなされた次のアからウまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。(解答欄は,アからウの順に[№14]から[№16])

「憲法第25条の生存権を具体化する趣旨の法律が制定された以上,その法律は憲法第25条と一体をなし,かかる法律の定める保護基準を正当な理由なくして引き下げることは憲法上許されない。」

ア.この見解に対しては,憲法第25条第1項が禁止しているのは「健康で文化的な最低限度の生活」の水準を下回ることだけであり,保護基準の引下げによってもかかる水準を上回る場合にまで,正当な理由を必要とする根拠は同条項から導くことはできないとの批判が可能である。[№14]

イ.この見解は,憲法第25条を具体化する立法措置の選択決定は立法府の広い裁量に委ねられているとした,最高裁判所の判決(最高裁判所昭和57年7月7日大法廷判決,民集36巻7号1235頁)の趣旨から論理的に導くことができる。[№15]

ウ.この見解によれば,過去の国会の判断が現在及び将来の国会を拘束することになるが,憲法第25条を具体化する趣旨の法律についてのみ,かかる拘束が憲法上要請されていると解することは困難であるとの批判が可能である。[№16]

問題『法務省:平成28年司法試験の実施について

解答『法務省:平成28年司法試験短答式試験結果

アについて

イについて 

ウについて

 

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