司法試験過去問解説平成27年憲法短答式試験 第9問【財産権の保障】

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第9問

〔第9問〕(配点:3)
財産権の保障に関する次のアからウまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。(解答欄は,アからウの順に[№17]から[№19])
ア.憲法第29条第1項は財産権の不可侵性を規定しているが,同項が保障するのは,私有財産制ではなく,個人が現に有する財産を侵害されないということである。[№17]
イ.憲法第29条第2項は財産権の内容は法律で定めるとするが,入会権のような慣習に基づく伝統的な権利も憲法上の財産権に含まれる。[№18]

ウ.憲法第29条第3項は私有財産を正当な補償の下に公共のために用いることができるとするが,こうした規定は歴史的には福祉国家理念を背景にして制定されるに至った。[№19]

問題の出典はこちらになります。

解答の出典はこちらになります。

憲法29条

財産権は、これを侵してはならない。
財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。
私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用ひることができる。

 出典『日本国憲法第29条 - Wikipedia

アについて

憲法29条1項は「個人が現に有する具体的な財産上の権利の保障」と、私有財産という制度を保障している規定とされています。

よって、解答は2となります。

イについて

 

ウについて 

 

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