憲法判例【村議会議員懲罰事件】と裁判所の司法審査

みなさん、こんにちは!

今日は、村議会議員懲罰事件を解説します。

争点

村議会の議案に反対派の村議会議員を、出席停止とする懲罰議決をしたことが違法かどうか

判決

「自律的な法規範をもつ社会ないしは団体にあっては、当該規範の実現を内部規律の問題として自治的措置に任せ、必ずしも、裁判にまつを適当としないものがある」

↓ 村議会も、物事の決定権(懲罰する権利など)を持ち独自の規律もあるわけです。 衆議院や参議院などに議員規則があるのと同じようなことです。

そのため、今回の村議会議員懲罰であれば議員の処分もその村議会内部の問題で独自の規律に従って行われるべきであり、裁判所が口出しすべきではないこととしました。

本件村議会議員懲罰事件では、裁判所の司法審査の対象外であるという判断が示されました。 司法審査の対象外だから裁判をしないということは、たまにあるので覚えておきましょう。