司法試験過去問解説平成28年憲法短答式試験第13問

みなさん、こんにちは!

今日は司法試験憲法H28の第13問を解説していきます。

司法試験過去問解説平成28年憲法短答式試験第12問

 

 

〔第13問〕(配点:2) 憲法第9条の解釈に関する次のアからウまでの各記述について,正しいものには○,誤っているものには×を付した場合の組合せを,後記1から8までの中から選びなさい。(解答欄は,[№25]) ア.第1項で,侵略戦争は放棄されているが,自衛戦争は放棄されていないとし,第2項の「前項の目的を達するため」を,侵略戦争放棄の目的を達するためとする見解に対しては,日本国憲法には,第66条第2項の文民条項以外に戦争や軍隊を予定する規定が存在しないとの批判が当てはまる。 イ.第1項で,侵略戦争は放棄されているが,自衛戦争は放棄されていないとし,第2項の「前項の目的を達するため」を,戦争を放棄するに至った動機を一般的に指すとする見解に対しては,国際法上の用例によると,「国際紛争を解決する手段としての戦争」は「国家の政策の手段としての戦争」と同義であり,こうした用例を尊重すべきであるとの批判が当てはまる。 ウ.第1項で,侵略戦争は放棄されているが,自衛戦争は放棄されていないとし,第2項の「前項の目的を達するため」を,戦争を放棄するに至った動機を一般的に指すとする見解と,第1項で,自衛戦争を含む全ての戦争が放棄されているとする見解のいずれの見解を採っても,憲法第9条により,全ての戦争が放棄されているとの結論が導かれる。 1.ア○ イ○ ウ○ 2.ア○ イ○ ウ× 3.ア○ イ× ウ○ 4.ア○ イ× ウ× 5.ア× イ○ ウ○ 6.ア× イ○ ウ× 7.ア× イ× ウ○ 8.ア× イ× ウ× 問題『法務省:平成28年司法試験の実施について』 解答『法務省:平成28年司法試験短答式試験結果

アについて

侵略戦争放棄のために陸・海・空軍その他の戦力を保持しないとしても、放棄されていない自衛戦争に関する規定(戦争であったり軍隊)が存在していません。そのため、解答は◯となります。

イについて

ウについて

 

司法試験過去問解説平成28年憲法短答式試験第14問