生き方―あなたは『自立』が一番重要だと思っていませんか?

「早く自立しろよ!」

「まだ親に頼ってんのかよ」

 

みなさんはこんなことを言われた経験はないでしょうか。僕は数回、友達に言われたことがあります。

こういうこと言われるとへこんじゃいますよね。

 

「そうだよな、早く自立しないとな」

 

と思っても、なかなか自立することができない。それを考えてばかりで、なかなか違うステージに一歩踏み出すことができずにいませんか?

でも、それは悪いことではない、ということを今回の記事で伝えたいと思います(僕の自己肯定感もあるのですが・・・)。

そもそも自立とは何か。

まずは、そもそもの「自立」の意味を考えていきましょう。

「自立」というのは、辞典的な意味だと「自分以外の助けなし・支配を受けないで自分だけでやってくこと」だそうです。

要は「分でつ」ということなんですよね。

ほの
そりゃ、親からの助けばかりじゃ、「自立しろ」って言われるわなあ。。。
そうすると、「自立しろ」って言われるのは「自立していない、つまりの人の力でっている」という「他立」している状態にあるわけです。
では、次の章で「自立」にはどんな種類があるのか見ていきましょう。

自立の種類

ほの
「自立しろ」って言われるけど、何から自立すればいいのかよく分からないね。
確かに、「自立しろ」って言われるだけじゃ、その人が何を意味しているのか分かりませんよね。
そこで、ここでは考えられる自立の種類を見ていきたいと思います。

①経済的自立

一番言われている自立の意味は、やはり「経済的自立」でしょう。これは、一般的に「親からの自立」を指していると思います。

金銭面での自立が一番大きいですかね。

②生活的自立

経済的自立に対して、自分のこと(例えば、洗濯・家事)を自分だけでやれるようになるのが「生活的自立」になります。

ほの
一人暮らしている人は「生活的自立」をしていることになるね!

③精神的自立

自分のことは自分で考えたりする、これは精神的自立に分類されるのではないかと思います。両親や友達に頼りすぎないということですね。

ほの
進路選択とか自分でする人は精神的に自立しているのかな!
簡単ですが、私の中ではこの3つの「経済的自立」「生活的自立」「精神的自立」があるように思えます。確かに、どれも世間一般に言う「一人前の大人」になるには必須の条件とみなされるかもしれませんね。
しかし、私はこの3つの自立について、ある疑問を思いながら書いていました。

本当に自立が必要なの?

まさにその疑問こそが「本当に自立が必要なのか」というものです。先ほどの3つの自立をよく考えてみましょう。

①経済的自立

そもそも、親から・周りから経済的に自立することは、自分で稼いだりするまでは不可能に近いと私は思います。

それに、今の時代に支援なしに生き抜くことはほぼ不可能なんですよね。

ほの
企業は投資してもらわないといけないし、起業家は支援してもらわないといけないもんね!
なので、無理して経済的自立を考える必要はありませんよ。

②精神的自立

加えて、精神的に自立をする必要もないでしょう。何か困ったことがあれば、遠慮なく両親・友人を頼るべきです。

「困ったら自分の中で処理する・頼るのは子供がやること」という風潮もあるかもしれませんが、そこまで自立を目指してしまうと、困難に見舞われてしまうことが考えられます。

ある程度の自立は必要になるかもしれませんが、「頼る」という非自立も必要になります。

③生活的自立

これは3つの中では必ずできた方がいい自立と言えます。せめて、掃除・洗濯さえできれば自立できたと言ってもいいでしょう。

 

改めて3つの自立を考えてみると、生活的自立は必須ですが精神的自立・経済的自立はそこまで重要ではないことに気付けました。

では、経済的・精神的なことについて自立よりも重要なものは何なのでしょうか。

他立力

このブログのまとめであり、経済的・精神的に自立よりも重要なことへの疑問の答えがこの章のタイトルです。

世の中、「自立が一番大切」と考えている人が多いと思いますが、実は一番大切にしないといけないのは「他立力=他人に頼る力」なんです。

一人でやろうとすると必ず不具合が生じてきます。その中で、いつまでも自立しようとするよりも、他立しようとした方がすぐに問題解決につながりますし、これまでとは違った考えが生まれる可能性もあります。

そうすると、下の言葉の意味も分かるのではないでしょうか。

 

「困った時には頼れ」

 

そうなんです。この言葉も「他立力」の重要性を示しているんです。それほど、「自立」よりも「他立」が重要にされています。

自立していないと一人前にならない気もしますが、「他立」している人ほどうまくいっているということもできるでしょう。

「他立」するのって意外と難しいんですよね。例えば、ある投資家の方からお金を借りることを考えてみましょうか。

 

目標:お金を借りること やることリスト ①事業の内容を決める ②資金計画を細かく決める ③相手と実際にあって説明する(ここまでの過程で資料やプレゼンなどの準備をする場合もある) ④相手から◯か✖かの判断を受け取る

これを自立にして考えてみると・・・

目標:お金を作る やることリスト ①仕事で稼ぐ ②自分で内容を決める

自立してしまえば自分で内容を決めたりするだけですが、他立の場合はお金をもらうためにそれなりの準備をして信用を勝ち取る必要があるんですよね。

ほの
しかも、③までやってもお金をもらえないこともあるもんね・・・
自立が重要ではないというわけではありませんが、無理に自立しようとせず他立しようとする選択肢もあるということです。
周りの「自立しろ」という言葉に惑わされず、「他立」することに重点を置くのもいいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。それでは!